2日目は、松山から高松に移動。
源平の戦い「屋島合戦」において、那須与一が扇の的に矢をよっぴいて射た
とされる屋島の海を眺めながら詠んでみました。

上り路の 滝汗の価値 いかがならん
海に浮かぶ屋島の景色をみるために、またしても山を登る。
38℃の暑さの中、滝のように汗をかいているけれど、その価値はあるのだろうか。
汗忘れ 屋島の眼下 見とれけり
やっとの思いで屋島山頂につくと、その眼下の絶景に時が止まったようだった。
汗も忘れ、喉の渇きも忘れ、ただただ見とれてしまったよ。
弓置けば 与一も聞きし 蝉の音
腰をかけて一息つくと、四方八方から蝉の音が聞こえる。
ここで扇の的に矢をよっぴいて射たと伝えられる那須与一も、弓を置いて陸上にいたら、この蝉の音を聞いてたのだろうか。
紅の 夏日に扇と 弓うつり
夕暮れに輝く水面にうつる太陽は、心なしか、扇と弓のように見えるのは、少しこじつけめいた想像だろうか。
世の中を 夏の屋島に 置いてけり
世の中の小さい事なんて、みやびやかな屋島の海に、そっと置いて来てしまったよ。