「経験」とは ー私と旅と経験とー

はじめに

自分にとって経験とはなにか。誰に読んでほしいというわけではなく、自分の中の整理を第一の目的にしたものですから、見苦しい部分も多いかと思いますが、特に何を恐れるわけでもなく、赤裸々な気持ちを綴りたいと思います。

もしかしたら、私を知る多くの人は、私が社会人1年目からナイジェリア・ケニアに出張したりマレーシアの立ち上げを行ったり、70カ国をつなぐ年に1度の全社総会で司会をやっているのを見て、キラキラしてちやほやされて、毎日エネルギッシュに社会人生活を送っていると思っていることでしょう。

半分真であり、半分偽であります。

本当であるのは、事実はそうで、出張も立ち上げも司会もやらせて頂きました。周りの人に大切にされ、誰一人悪い人がいない環境にいるのも真です。

しかし、望むものをほしいままに、思い描いていた経験を積めている感覚はないに等しい。

意外に思う方も、そんな最初から手に入らないのは当たり前でしょう、という方も多いでしょう。

しかし、1年で何を学んだのか、どう成長したのか、正面から振り返った時に、焦燥感といえば焦燥感であり、もがき苦しむわけでもなく、期待の星のように見えて内実が伴っていないのではないかという虚無感、もっというと不完全燃焼感に、少し向き合って見ようかと思ったのです。

ですから、これは今一度、自分に正直に、徒然なるままに、経験という角度から自分の哲学と今の現状のギャップを考えてみようという試みであります。

私と経験

まず、多くの人と同じように、私の哲学に「経験が全てを作る」があります。

経験が哲学を作り、行動を生む。
そして、自分にとって、経験は生でなくてはならない。常に一次的でなければならない。

では、なぜ、そこまで経験にこだわるのか。経験とは、何を意味するのか。

なぜでしょうね。
これは、本を読んだり話を聞いたりして頭で理解したというより、そういうふうに生きてきて、そういうふうに体に染み付いた、としか言いようがありません。
むしろ、何事も経験です、と今はじめて自分の口から出た気がします。

それくらい私の中で重い物。「迷ったら前へ」というのが私のモットーで、これは多くの場面で言ってきましたが、これも言い換えればそういう事で、やらなかった事を後悔するくらいなら、やって後悔をしたほうが良い、というのはすなわち、経験を積んでみるが勝ち、ということになります。

私は、素直に見えて、色んな人に感化されるように見えて、実は自分自身を一番信じています。だから、自分の一次的な体験から一番多くを学び、考えます。きっと誰しもそうなのかもしれません。

その自ら身をもって学んだ事をもとに、真理を自ら理解し、その原則に従って行動するようになる、この学びを経験と思います。

それで、「子供のやりたい事にストップをかけない」というのが唯一のポリシーである両親の放任黙認主義を良いことに、大学以降、より時間的経済的に自由になると、フットワーク軽く色んな活動をしてましたが、ここでは1番大きな旅を取り上げて、私と旅という点を少し語らせて頂きたいと思います。

私と旅

少し話が前後しますが、応援部チア時代から、同期先輩後輩誰よりも旅行に言っていました。非日常が好きだったからでしょうね。でも、この頃は友達と2泊3日で台湾や沖縄に行くのがせいぜいで、美味しいもの食べて写真を撮りまくっていそいそとガイドブックをまわる「旅行」でした。応援部の練習は絶対に休めなかったので、時間的制約も大きかったかもしれません。

そんな私がはじめて親元を離れて暮らしたバンクーバー留学中、目の前の全てが新しい環境に生き、少しずつ自分の勝ちパターンを見つけ、1つ1つを自分で選択していきます。

もちろん、日本にいる時に比べて大変なことも多く、客観的に見れば、大変な思いをして(当時の東大の交換留学はとても倍率が高かった)大変な生活を手にしているのかもしれないけれど、未知とその挑戦が私にとっては何にも代えがたい刺激でした

この中で自我が芽生え、また許可から選択へと行動に対する考え方が変化をしていったのだと思います。

そして、ある種の解放感の中で、最初はせっかくだからという気持ちから、北米西海岸東海岸、遠くはチリまで8ヶ月間、ほぼ毎月旅行に行っていました。

しかし、まだこの頃は旅行であり、旅ではありませんでした。

充実感と幸せに満ちたバンクーバー生活に終止符をうち、日本に一時帰国後、すぐにアフリカのウガンダに旅立ちました。期間は2ヶ月FIXの往復航空券でした。

ところが、途中でインターンの予定が変わり、後半1ヶ月は一人で東アフリカを旅する事になりました。ここからが私にとっての「旅」です。決まった予定がなく、自分の意志で選択して成し遂げるという意味においてです。

東はケニアのコーストにあるモンバサから、西はルワンダのキブ湖のほとりギセリまで。当時20歳、誕生日をナイロビで迎えて21歳でした。

突然、一人で旅をすることになったわけですから、当然計画もなく、情報も限られた中で、現地の日本人アフリカ人含め、本当に色んな人に助けられて、出会いが出会いをつなぎ、バッグが開いていないかIphoneは手元にあるか時々不安になりながら、バスで移動して旅を続けていました。

この1ヶ月の旅が、本当にかけがえのない旅であり、ただただ楽しくて、誰も知らない土地で、自分になり、弱い自分にとって人の助けや温かい言葉が身にしみて、それを全て糧にして120%楽しんで帰ってきた事が、何よりも自信になり、自分を作りました。学んだ事は?と聞かれるとそれにまともに答えられない当時の私は若かったのですが、言葉には出来ていないかもしれませんが、この経験は間違いなく私の底に流れています。

帰国後は、就活をして新しい世界を見て、就活を通して自分の人生について考えるきっかけをもらって、それでも最後の1年は迷いなく旅に費やしました。それがその時1番刺激的だったからです。

何を学ぶとか、卒論の調査だの言っていましたが、結局は場所を移る事の楽しさと刺激が、何よりも私が求めていた事だったのです。

以来、数えれば40ヶ国以上旅をしてると思います。

なぜ、旅をするのか。上で出たのが正直な気持ちだと思います。場所を変える事の楽しさと刺激が、あらがたいがたい魅惑だからです。

逆にいうと、刺激を求める私にとって、究極の刺激が、場所を変える事だから、という答えを無意識に持っていたからです。

刺激とは、変化の経験、そして、経験とは、知識や考え方、世界、人など新しいものに出会う事で世界について自分について学ぶ事だとして、その経験を最もシンプルに短い時間で達成するのが、場所を変える事だったのです。

意識的にも無意識的にも、経験が哲学を生み、その哲学が行動を生み、今の私を作っています。そして、少なくとも私にとっては、その発端として、場所を変える事(旅なり留学なり移住なり)が計り知れないくらい大きかったのです。

私と旅と経験と

当たり前ですが、新しいものを経験する事は常にバラ色なわけでもありません。

私にとって新しい世界は常に楽しくて、どんなに大変な事があっても新しいものが楽しいのは不思議とまことに真なのですが、やってみて後から振り返ると全てが好きなものではないと思います。だけど、これで良いと思うのです。嫌いなものを知れたから。

だから、人生は長いけれど、私のような人は経験を積み続けるしかないのかな、と思います。そのプロセス自体が楽しいのだから仕方がないのです。

普通、行動は何かを目指して起こすものだと考えらます。
大学に合格する事を目指して勉強する。将来〇〇になりたいから〇〇をする。
行動に目標があるのが一般的だと思います。

でも、目標がないと行動に意味は生まれないのでしょうか。
そんなに人生はつまらないものでもないと思います

そもそも目標は変わるものであり、予定なんてあってないようなもの。
私を変えたであろうアフリカ一人旅はまったく誰も予期しないものでした。

そして、機会を自分の経験にするのは自分だけのものです。
同じようにUBCで留学をした中で私と同じ経験をした人は誰もおらず、同じ授業を受けても心の残り方は全く違います。これは良い悪いではなく、違いです。

24歳になった今、この3年を振り返ると、目標や目的が特になかったり建前と違う行動がたくさんありました。
で、その行動に意味がなかったかというと全くそんな事はありません。その1つ1つの行動が生んだ経験にとてつもなく大きな意味がありました。

だから、経験とはそういうものだと思うのです。経験が哲学を作り、行動を生む。それが自分になっていく。その数は多いほうが厚みが増す。必ずしもいちいち深く意味を考えて、行動に移していくのは、少なくとも私にとってはとんでもなく大変で、ストッパーでしかないのです。

そして、私にとってその刺激的な経験を得る最も有用な方法が場所を変える事だったのです。

何も物理的に場所を変えるだけが経験の方法ではないと、いつか気づく日が来るのかも知れない。理解されないかもしれないし、バカだと思われるかもしれない。定住生活はあまりに当たり前で、また往々にして所与の条件として住む場所が決まっているから、あまり考える事がない。だけど、場所から受ける影響は何にも代えがたい、という感覚があります。

だから、こうして私にとっての経験という観点から見た時に、今、足りないものが見えてくるわけです。(略)

というわけで、要は、自らの旅を思い出して、「場所の変化→刺激&経験→哲学→行動」のループによる、経験の厚さを考えていたのでした。

場所を変える事は経験の最大の源であり、もっというと場所を選択する事は一度しかない人生を選択する事です。

ということで、気づけばGW2日前です。いざ、大好きな土地へ!

 

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