Pizza Mia Shimane(詳細は後述)というイベントを行いに、島根まで来ました。初。
こんなにワクワクバタバタでも、やっぱり句を詠みたくなる、そんな土地のご縁に感謝です。

では、そんな島根で軽く詠んだ6句。
出雲そば 酷暑に10割 平らげて
日本三大そばの1つ、出雲そばはたくましい10割そば。うだるような暑さの中でも、美味しすぎて、あっという間に3段重ねのお蕎麦を10割=完食してしまったよ。
遠くより 渚の風の 心地よし
日本の渚100選に選ばれる稲佐の浜。近くの山を登り、展望台からその渚を眺めていると、海からの涼しい風が頬に当たる。そのリズムがあまりに心地よく、なかなか腰が上がらないのです。
サングラス はずして念ず かみごとよ
伊勢神宮が現世を司るのに対し、出雲大社は「かみごと」、つまり人と人の縁など人間の計り知れない運命を司るといいます。それを聞いてその重大さに身が引き締まり、サングラスを慌てて取って、「かみごと」を祈ったのです。
夏霞 まぎれて広き 宍道湖や
朝、ホテルで素晴らしい朝食をとりながら宍道湖をよくよく眺めていると、霞の向こうまでずっと続く湖の大きさに軽く驚きを覚える。その広さを霞で隠してしまう、そんな奥ゆかしさがまた美しい。
ご縁とは 夏の冷や酒 教えたり
ご縁の県、島根県。ここで第1回Pizza Miaをやることになったのは、ご縁の他何ものでもない。そんな彼女が連れてきてくれた「誘酒庵」。地酒の素晴らしい日本酒、のどぐろ、そばをこれ以上ないくらい堪能させてくれた彼女と、これほど語ることになるとは、これもまたご縁に違いない。どうも、ご馳走さまでした。
深緑に おぼろな己を 写しけり
足立美術館にて。横山大観は、富士山を最も多く描いたが、その富士の絵に関して、「富士を描くというのは、己の反映に他ならない」というような旨を言っていた。往々にして、芸術とはそのようなものなのでしょう。そう思うと、借景まで美しい深緑に覆われたこのお庭の見方にも、私の人生観が反映されているような気がするのです。
ということで、Pizza Mia Shimaneの前日、すっかり島根を満喫していたのでした。