卒論を通して学んだこと、書く上で重要なこと

卒論提出から約2週間がたちました。

はやーーー。

最近は内定先でインターンをしたり(本当に楽しかった。書きたい事いっぱいですが話がそれるので。)、
色んな方に会ったり、毎晩のように誰かがキャッスルに泊まりに来てくれたり、
引きこもって逃げ恥観たり、SNHにはまったり、
来る旅行にむけ東欧の歴史文献読んだり、柄にもなくモーツァルト聞いたりカフカ読んでたりしてました。笑

そんなこんなでもう出発なのですが、ちょいちょい頭にあった卒論の学びと頂いたフィードバックを記しておこうと思います。

こんな事学んだよっていう自分の日記と、これから論文を書く方の参考になれば。

1.「ロジックを整理→大枠を描く」を繰り返す

まず、面白い情報、手に入る情報に引っ張られないてはいけない

論文を書く時ってとりあえず調べるじゃないですか。そうすると、面白い情報ってわんさか出てくるんですよ。

で、これ私だけかもしれないのですが、めちゃくちゃそれに引っ張られるの!

例えば、「ある地域の事例でこういうデータが取れてます、その仮説は○○です」っていう論文が割と典型的なんですけど、それ自体へえええってなるものが多いのです。

んで、「てことはこう?」「そしたらこの場合は?」と、どんどん掘っていって、別にその事例は私のもともとのテーマとは大した関係ないのに、そっちがどんどん重たくなっていって、テーマ自体が揺らぎ出す。

ふと見ると、あれ、私これで何を証明したかったんだっけ?、みたいな。

これは、教養的な知識を増やすという面ではほんの少し寄与しますが、論文を書くという事に関してはやや寄り道、というか「寄り道したら蛇に噛まれた」くらいの危険があります。笑

あと、手に入る情報に引っ張られるのにも注意ね。

これ、わたし良くやっちゃうんだ。

こないだもCookpadでのインターンでもそんなことがあった。

今、インターンでは、各国で集まってきてるデータを見てベストプラクティスを仕組み化する、みたいな事に関わらせて頂いてるのですが(これは本当にExcitingです)、「データをどう取るか」みたいな事を議論していた時に、

「これをトラックするのが難しかったら、このクエリから出したら良いんじゃないでしょうか」って言ったら、

「でもさ、もともとのユーザーのモチベーションのメカニズムってこうだから、本当はこっちの数字取る方が正確なんだよね」と話を頂いて、

「ああああ、なるほど」と。

つまり、取れるデータに引っ張られちゃうと、本質的な事を見失っちゃうってことですね。

卒論でも同じ。私の弱点だわ。

ある論理を補強したいからロジックを探ってると、関連文献は出てきて、これで証明できる事に引っ張られちゃうんだけど、よくよく全体を考えると、話がちょっとちがうよねって事がある。

だから、面白い情報、手に入る情報に引っ張られない、というのは非常に大事。

で、私なりに(最後の最後になって)編み出した解決方法が、
「ロジックを整理→大枠を描く」を繰り返す事。

あ、当たり前、、、?笑

コンサルの方とか、普通にデキル社会人の方だったら、「んなの今さら気づいたんかい」と言われそうですが、私はさんざんあがいて気づきました。泣

ちょっとリサーチするといろ~んな細かい情報は集まってくるのですが、いったん一息ついて、それらを整理してみる。

一段視点を上げて、大きな図を描いて、この情報はどこの事言ってたんかな、と考える。

で、そういう大きな図が描けて来たら、じゃあこういう論が主張できそうだよね、だとしたらここを調べる必要がありそうだよね、と作業に落とし込む

ここは頭を使うべき所ですね。

なんていうのかな、調べものしてる時は、飲み込むために頑張るんだけど、
ここはそういう情報のピースを自分で動かして自分の論にする、っていうイメージかな。

だから、楽せずに自分の脳みそを使わなきゃだめ。
で、さらにいうと、「繰り返す」というのが非常に重要なポイント。

最初に組み立ったものって、その時はもう完璧に見えるのですけれど、さらに調べていくと新しい情報が入ってきて、だんだん合わなくなってくる。

だから、未練なくアップデートした方が良い。難しいし、面倒なんですけどね。

今回の挿図は卒業旅行の写真にしますー^^

2.論文は自己表現。だからとっても楽しかった。

やってみて気づいたのですが、論文って自己表現なんですよねー!

こんな風にいうと、客観性が要求されるアカデミックの世界ではアウトかもしれないのですが。

どうしてそのテーマを選んだかっていうのは、自分の経験から導かれているし、なんでこう考えるのかっていうのは、自分が話を聞いてきた人や見てきたものが反映されているはずです。

私も卒論に大いに自分の哲学を反映させてやりました。笑

そう考えると、この場を借りて、学術的な武装をしながら、「私はこう考える!」っていうのを堂々と主張できるの、楽しくないですか!!

こんなの声を大にして教授会に言ったらアウトかもしれないけど、少なくとも私はそういう風に考えてやってました。笑

@Mostar, Bosinia

3.でも、Warm heart, cool brain

でもですね、論文として完成させるには「Warm heart, cool brain」が大事なのです。

私は、テーマもまさに自分が関心を持っている事でしたし、将来やりたい事に直結していたので、ちょっと心を込めすぎちゃって、非常に大変な思いをしました。

というのも、序論でテーマの背景を書く時に、自分の経験などを入れすぎて、教授に「それをきっぱり切れ」と言われて、切る作業をしてたら切れきれず、こんなメールのやり取りがありました。

 

教授、大好きです。

私は、「Warm heart, cool brain」という事を学びました。

@Dubrovnik, Croatia

4.一次情報、一次情報、一次情報。

3回「一次情報」というのは、強調する意味もありますが、3つの良い事があるからです。

1. 誰も否定できない圧倒的な説得力

今回、わたしは1か月半旅に出て、フィリピン、インドネシア、シンガポールのFintechスタートアップを訪問するFintech行脚を行っていました。そして、そのヒアリングが大いに卒論の骨となりました。
(Beach personな私は、半分以上は島にいたのですけど。笑)

何にしても、足を運んでそこで聞いた事は、そのこと自体は事実なのですよ。

内容の一般化や解釈の問題はあるにしても、
「○○社の役職○○が、○○といった」という事自体は、絶対的な事実です。

この事自体は、誰も否定できない、圧倒的な説得力を持つ論になります。

論文で回りくどく探すよりも、ストレートに聞いた方が効率良かったりすることもあるかもしれません。

2.求める情報以外に入ってくる情報量とチャンス

それから、周辺情報が入ってきやすいのも、一次情報の良い点です。

というのも、論文を読むというような受け身がちな作業に比べると、対話を通じて聞きたい事を引き出し、さらにはその対話の流れで周辺情報を豊富に聞く事が出来ます。

そして、自分がその場に身を置いている事のチャンスというのは無限大ですね。

今回、予想もしなかったことに、訪問した企業と全く関係のない企業とビジネスを作る、という事に繫がりました。

というのも、フィリピンで最大級のFintech企業に訪問していた時の事。

そこのCSOの方がすごく気さくで可愛がってくれて、会議に参加していきなよ、と言ってくれました。

で、そこの会議に営業をしにきていたスタートアップのCEOがこれまた可愛がってくれて、この方とビジネスを作る事になったのです!

それで、それを日本に持って帰ってきて、ある大きめの企業に出資を頂く形で、ちょうど今始まった、という感じです。

まさか、こんな事起こるとは思わないですよね~。

チャンスに溢れてるんですね、この世の中は。

3.一次情報を取る過程がFun!

とにかく、Fintech行脚が楽しかったのです~~~笑

各スタートアップの、非常に若くて優秀な方々が熱心に次から次にお話して下さったり、
これまた若くて素敵なCEOがベンツでランチに連れて行って下さったり、
ここでお話を聞いた社員さんが12月に休暇で日本に遊びに来て今度はこちらで遊んだり、
ある企業は本当にいけてると思って銀行口座開いて私も実際にサービスに参加してみたり、、、

一次情報を取る過程は、それ自体がとんでもないくらい刺激的で、楽しいです。

 

だから、一次情報!一次情報!一次情報!

@Venice, Italy

以上、私が卒論を通して学んだ汎用性の高い事を書き留めておいてみました。

 

卒論の内容に関しては、

フィリピンでフィールド調査をしている博士号のM先輩に論理的なウィークポイントをご指摘頂いたり、

クックパッドのOさんに話すと、ご自身もアフリカでビジネスをやっていた事から現場感のあるコメントを頂いたり(ちなみに、彼に意見をぶつけると鋭くて(ラディカルめな)返しが返ってくるので、とても議論が楽しいです。笑)、素敵な本をご紹介頂いたり、

ご紹介頂いたDC在住の世銀の方に、世銀的な大局的な視点(予算がある場合)のフィードバックを頂いたり、本当に勉強になりました。

そして、論文を通して、自分が将来取り組みたいと思った事に関しても、色々と考えるきっかけになりました。

あくまで論文としての結論は結論としてあって、ここで導いた結論やファインディングスを見て、はて将来どんなことがやりたいかな、と考えてみたのですね。

ここは、私がという話なので、短めに書きますが、

Fintech、Fintechって言ってたけれど、結論として、融資だけで与えられるインパクトの方向性ってどうなんだろう、と、お金の貸し借りだけで与えられるインパクトに疑問を持ったのが正直な所です。

論文の結論も、
まず、第一段階でFintechがクレジットアクセスを拡大している恩恵は中間層までで貧困層にはなかなか届きづらく、
第二段階として、じゃあクレジットアクセスが拡大したら人々のケイパビリティは向上するのか、という問いに対しても、もともと生活水準が高い人ほどクレジットアクセスによってより生活を改善できたりするのですよね。

マイクロファイナンスがあれだけ貧困層に対して正のインパクトを与えられているのは、お金の融資っていうよりも、プログラムによる週1回のワークショップとかコミュニティ強化とかそういう意義によるものが大きいのでは、というのが私の考えです。

だから、例えば良くあるアプリで簡単に融資受けられますというものでも、そういうFintech企業って’Save the 20 billion unbanked’って掲げているのですが、ま、うまくやらないとこれだけで貧困層までSaveするのは難しいのです。

それから、アッパーミドルに対してAddressするのは、十分ありだな、と。

もう話すと長くなってしまうので、続きは今度にしますが、最も何度が高く、彼ら自身のモチベーションも定まらない最貧困層にフォーカスするよりも、能力とやる気のあるアッパーミドルにフォーカスしたサービスを作るのもありだな、と。

@Bergamo, Italy

というわけで、「卒論を最重視する」国関の指針通り、私も「卒論は全力を注ぐ」と決めた決心通り、悔いのない、卒論を提出する事が出来ました!

もう、やりきった~~~~!

学部生のちゃらい私が書きとめておいた備忘録ですが、もしよかったら参考にしてください~^^

そして、可愛い後輩ちゃん、何か質問や相談があったらいつでもお待ちしております♪

提出後の興奮もよう。笑 ビックリマーク多いなw

 

※3月20日追記※

卒業、確定しましたー!!

晴れて、2週間後には、こんな私も社会人でございます、、^^;

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です