はじめに「森を外から眺めること」<卒論・はじめに①>

はじめに

わたしは、あと3か月で学生生活の終わりを迎えます。

教養学部総合社会科学分科長の瀬治山先生は、『卒論必携』の中で、この学生としての時間を「森を外から眺め、『現世』を俯瞰する体験」と表現しました。
学生生活の終わりとは、単に大学を卒業するだけでなく、「森を外から眺める行為」に区切りをつけ、「還俗」する事を表します。

思えば、「学生生活」というものは、いわばお庭の中で、色んな人に守られて自由に好きな事に時間を使い、それが仕事でありました。綺麗なお花で冠を作るように、足で描いたコートでルールもないドッヂボールに夢中になるように、1円にもならない事に気の向くままに取り組んできました。

しかし、私はこれから社会に出るのです。

「社会に出る」というのは面白い言葉で、少なくとも英語にはないようですが、そういった守られたお庭の門から飛び出し、無限に広がって見える世界を自分の足で歩くのであります。期待値で評価され、大切にされていた状態に終止符を打ち、アウトプットを求められるようになり、自分だけでなく人に対し社会に対し責任を負うようになるのです。

さて、この崇高な「森を外から眺める営み」も、最後となりました。この尊い経験を、今度は「現世」の中で、チャンスに溢れ希望に満ちた森の中で生かす時が来たのです。

豊かな社会の実現により直接的に貢献できる可能性に胸が高まる思いであり、同時にその責任に緊張しています。そして、こうした「出来る」「すべき」を越えて、「したい」という私の思いがあります

この卒業論文は、そうした未来への懸け橋だと思っています。これからどこでどのような人生を送っていくのか想像しかできませんが、しっかりとDotsをConnectさせるられるよう、強くてしなやかな懸け橋を架けるべく、最後の最後まで全力を尽くします。

この論文を、社会で一生懸命働く尊敬する方々へ、私と同じような興味を持ち悩む方々へ、そして何より、ここまで育ててくれた家族へ、贈ります。

 

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