卒論@ギリアイル島(番外編)トリクルダウンはあるのだろうか?

トリクルダウンはあるのだろうか?

※トリクルダウンとは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富が滴り落ちる(トリクルダウンする)」という理論(仮説)です。

今朝、ビーチサイドのレストランで、朝日でキラキラ光る水面を眺めながら素晴らしい朝ごはんを食べてたのですね。

なんて贅沢なんだろう。こうしてまだ働いてもいない子がこんな贅沢できる日本人と、現地の人の差ってなんだろう~と思う。(ちなみに、よく聞かれるのですけど、こういう旅のお金は親からはもらってませんよ~)
この朝ごはんはホテル代に含まれてるから計算しづらいけど、1食相当良いものを食べても500円とかで、私が1日飲んだり食べたり遊んだり泊まったりするお金が、ここにフレッシュジュースを持ってきてくれた彼の1か月の家賃だったりするわけです。

どういう事なんだ、と常に思う。

簡単な答えは「物価の差」なんですけど、こうしてトリクルダウンって起こっていくのかな、と。

こうやって私たちがきゃっきゃと遊んだり食べたりして、日本円にしたらそんなに大きなお金ではないようなお金を落とす事で、現地経済は潤っていく(少なくとも日本で同じように暮らした時の何倍のインパクトがある)から、これがトリクルダウンなんかな~と思ってたわけです。

まあトリクルダウンは強者の論理で正当化のように聞こえる事があったり、ほんとにそのお金って現地の行くべき人に行ってるんですかって議論はあるにしろ、大きな意味ではトリクルダウンしてる、というのは実感ベースな感覚な気がします。そんな事ないのかな?

 

もっというと、今、卒論で結構正面から途上国開発、BOPビジネスについて勉強してて、途上国ビジネスといっても、それがどんなに素晴らしいインパクトをもたらしうるものでも、届くのは大体ミドル層なんですね。全然良いんですけど。

だから、ミドル層にはものすごくメリットが享受できるようなサービスが生まれるし、それが成功してきてて、事実、国としての経済成長にも貢献してるんだけど、ま、BOP層の人々にはサービスとしてはほぼ届いていないわけです。途上国のFintech企業を調べまくって実際にトップの人たちに会ってお話を聞いたりしても、彼らのターゲットってTop-middleです。

けれど、これがミドル層を経由してBOP層に何らかの形で利益がもたらされることはたくさんあります。ま、これがトリクルダウンなのですが。

開発をちょっと勉強すると、性格暗くなりそうだわってくらい、BOP層に効果的合理的にリーチする(結果的に富が配分される)のが大変なことがわかってきて、トリクルダウン的な感じでリーチするのが合理的な気がしてきてしまう。逃げかな?
構造的に、基本的に差は大きくなるからBOP層は’相対的には’どんどん貧困になっていくのだけど、’絶対的’水準は上がっていく。これではだめ?
というのが念頭にありました。

で、何が言いたかったかというと、
グローバルレベルのトリクルダウンって面白くない!?という事。

今回の例では、観光という産業において、本国ではミドルな人が、物価の安い所に行くと相対的に富裕層となり、少なくとも本国で及ぼしうる何倍の経済効果を現地経済にもたらす。本国で手に入れたお金を現地経済に落とす事によるトリクルダウン。

これがトリクルダウンと呼んで良いものなのか分からなくなってきたけど、まあ考えれば面白いですよね。

「物価の差が可能にするグローバルなトリクルダウン」
もう一度卒論を書くことがあったら、面白いテーマになりそう。笑

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